すり抜けの危険性
バイクですり抜けを行うと、歩行者や小型二輪が死角に入りやすく、突然のドア開放や車線変更で接触事故が起こるリスクがあります。舗装の剥がれやグレーチング、マンホールの蓋はタイヤが取られやすく、低速でも転倒事故につながりやすいため要注意です。交差点進入時の巻き込み事故も多く、違反点数2点・反則金7,000円の対象となる「追越し禁止違反」や「通行区分違反」に問われる場合があります。
違反と罰則内容
法律では車両は車線内を通行すべきと定められており、すり抜けは「追越し禁止違反/通行区分違反」(点数2点・反則金7,000円)、または「割り込み等違反」(点数1点・反則金6,000円)に該当します。累積6点で30日間の免許停止処分、8点以上で60日以上の停止や免許取消しのリスクがあり、過失による損害賠償責任も重くのしかかるため、安全優先が最善策です。
渋滞走行の基礎テクニック
渋滞中は車間距離を十分に取り、微妙な速度調整で追突リスクを減らしましょう。アクセルは小刻みに操作し、急加速・急減速を避けながら、ターンシグナルを必ず先に出して意図を周囲に知らせます。停車中のアイドリングストップ機能は燃料と排熱の節約になるため、有効に活用してください。脚を支える際は両足を開いて体重を分散し、サイドスタンドではなく足でしっかり車体を支えて転倒を防ぎます。
車体・装備セッティング
長時間のノロノロ走行では、前後サスペンションをやや柔らかめに調整すると、路面の小さな凹凸をいなしやすく疲労が減ります。タイヤ空気圧は前輪2.5 bar、後輪2.9 bar程度の上限側を選び、安定感と応答性を両立。また、通気性の良いシールドや曇り止め加工済みヘルメット、速乾インナーを着用するとムレを抑えつつ視界を確保できます。グローブは通気孔付きの夏用モデル、冬は電熱グローブで指先の冷えを防ぎましょう。
メンタル&フィジカルケア
渋滞はストレスの温床です。深呼吸を取り入れたり、ハンドルを軽く握り直して力を抜くと緊張が和らぎます。水分補給も重要で、高温時にはこまめに経口補水液やスポーツドリンクを摂取して熱中症予防を。首や肩のストレッチも合間に行い、血流を促すことで長時間の停滞でも体のこわばりを軽減できます。
テクノロジー活用と事前準備
スマホホルダーやBluetoothインカムを活用し、リアルタイムの交通情報や降雨アラートを受信しましょう。GPSナビアプリで渋滞箇所を事前に把握し、迂回ルートを複数ストックしておくと焦らずに対応できます。ツーリング前にはサービスエリアやコンビニ、日陰の休憩スポットを地図にマークし、仲間と共有することで、渋滞中でも計画的な休憩が可能になります。
グループラン時のエチケット
複数台で走行する場合、前後の車間や横の間隔を一定に保ち、後続車がすり抜けないようグループ全体でペース配分を共有しましょう。停止時には声掛けやハザードランプで「停まります」を合図し、隣接車線への車両侵入を防ぎます。互いに視認性を高めるため、ビビッドカラーのベストやリフレクターを活用し、安全意識を高めた上で渋滞走行に臨んでください。
以上のポイントを組み合わせることで、法律遵守と安全確保を両立しながら、渋滞走行のストレスを大きく軽減できます。ぜひ実践してみてください!